わたしは元婚約者の弟に恋をしました
茉優さんがさっきのソファまで戻ってきた。彼女は頬杖をつくと、携帯を取りだした。
「お仕事のほうはどうですか?」
急に話しかけられ、驚きながら答えた。
「いつも通りって感じかな。前よりは仕事も任せてもらえるようになったもの」
「そうなんですね」
茉優さんは短く息を吐いた。
「わたしも今年、就職活動をしないといけないから、いろいろ迷ってしまって」
「デザイン系に進むんじゃないの?」
茉優さんは首を横に振ると、悲し気に微笑んだ。
「いえ、わたしはそれは仕事にしたくないと思っています。だって、好きなものが嫌いになったら趣味もなくなってしまうもの。聖みたいに高校の時からやりたいことがぶれないと楽だったけどね」
「俺の場合は池田さんの影響が大きいよ。あの人がいなかったら、違う道を歩んでいたかもしれない」
聖はそう返答した。
「素直に大学院に行けばいいのに。おじさんもおばさんもそうしていいと言っているんだろう?」
「お仕事のほうはどうですか?」
急に話しかけられ、驚きながら答えた。
「いつも通りって感じかな。前よりは仕事も任せてもらえるようになったもの」
「そうなんですね」
茉優さんは短く息を吐いた。
「わたしも今年、就職活動をしないといけないから、いろいろ迷ってしまって」
「デザイン系に進むんじゃないの?」
茉優さんは首を横に振ると、悲し気に微笑んだ。
「いえ、わたしはそれは仕事にしたくないと思っています。だって、好きなものが嫌いになったら趣味もなくなってしまうもの。聖みたいに高校の時からやりたいことがぶれないと楽だったけどね」
「俺の場合は池田さんの影響が大きいよ。あの人がいなかったら、違う道を歩んでいたかもしれない」
聖はそう返答した。
「素直に大学院に行けばいいのに。おじさんもおばさんもそうしていいと言っているんだろう?」