わたしは元婚約者の弟に恋をしました
結婚は永遠の愛を誓うものだ。だが、結婚をしたからと言って、永遠の愛を確定づけられるわけでもない。不倫して離婚したりと、新しいパートナーを見つけてしまう人もいる。そう考えると、ある意味「よかった」のかもしれない。子供が生まれて、彼女を選ばれたら、もういろいろどうしょうもなくなってしまうのだ。
初めての彼氏だったのが痛いけれど、最悪の状況には至らなくてすんだ。
今まで自分を悲劇のヒロインだと思っていたのにも関わらず、彼の言葉は妙な結論をわたしに与えた。それで心がすっとしてしまい、おかしくて、笑いがこみ上げてきた。
「ほのかさん?」
「なんでもないの。そういう考え方っていいね」
彼は目を見張る。そして、ふっと天を仰いだ。
「その人を擁護するわけじゃないけど、俺もわかるんだ。たった一人に出会ってしまった気持ちが。それ以来、他の人なんて目にはいらなくなってしまったから。忘れようとしたこともあったけど、結局できなかった」
彼の言っていた好きな人だろうか。誰が彼をそこまで思わせているのだろう。
わたしにとって雄太はその特別な存在なのだろうか。
その特別な人と両想いになれればいい。けれど、そうなれなければ、待っているのはただ辛い時間だ。心を紛らわすために誰かと一緒になるか、それとも一人での人生を模索するか。人により何をどう選ぶかは変わってくるだろう。彼は一人でいることを選んだのだろうか。わたしは雄太以上に好きな存在を見つけられるのだろうか。
「その人ってどんな人なの?」
初めての彼氏だったのが痛いけれど、最悪の状況には至らなくてすんだ。
今まで自分を悲劇のヒロインだと思っていたのにも関わらず、彼の言葉は妙な結論をわたしに与えた。それで心がすっとしてしまい、おかしくて、笑いがこみ上げてきた。
「ほのかさん?」
「なんでもないの。そういう考え方っていいね」
彼は目を見張る。そして、ふっと天を仰いだ。
「その人を擁護するわけじゃないけど、俺もわかるんだ。たった一人に出会ってしまった気持ちが。それ以来、他の人なんて目にはいらなくなってしまったから。忘れようとしたこともあったけど、結局できなかった」
彼の言っていた好きな人だろうか。誰が彼をそこまで思わせているのだろう。
わたしにとって雄太はその特別な存在なのだろうか。
その特別な人と両想いになれればいい。けれど、そうなれなければ、待っているのはただ辛い時間だ。心を紛らわすために誰かと一緒になるか、それとも一人での人生を模索するか。人により何をどう選ぶかは変わってくるだろう。彼は一人でいることを選んだのだろうか。わたしは雄太以上に好きな存在を見つけられるのだろうか。
「その人ってどんな人なの?」