運命の少女と悪魔の少年の学園物語
中等部の時、俺は今の俺じゃなかった。

ものすごく荒れてて、女たらし。

金髪に、着崩した制服。

そしてピアス。

俗に不良といったところか。


俺がこんな風になったのは寄ってくる女のせいだ。

寄ってくるやつは俺の外見と地位だけしかみない。

だから俺は自棄になって、寄ってくる女を期待させては捨てた。泣き崩れる姿を見るのは気持ちよかった。

ざまぁみろってな。

だけどその生き方にも段々疲れてきて、俺を知らないやつがたくさんいるところに行きたかった。

高等部には出来るだけ行きたくなかった。

でも結局行くことにした。

神威学園のバトルシステムが俺の唯一俺でいられる場所で、どこにいるときよりも楽しかったから。

だから俺は見た目も中身もすべて変えて、元が誰だかわからなくしようと思った。

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