オールマイティーな彼は女子が苦手!?
背の順を変えたことには他にもメリットがあって、運動会の自分が出ていないときに競技を見る席が隣だった。

そしてラッキーなことに小柳君の隣の女の子は小柳君の事がキライだから意地でもしゃべらない。

だから喋り相手がいなくなった小柳君はしょうがないから私に話しかけてくれたりなんかする。

話してる内容は本当に下らないもの。

暑いね。とか
めんどいね。とか

きっとこんな少しの会話は君が今日の事を思いますそのときにはもうきっと忘れてしまっているだろう。

でも私には大好きな小柳君の声を独り占めできているその時間が大好きで、ただただ時が止まってほしかった。
< 31 / 36 >

この作品をシェア

pagetop