゚+いじめっ子彼氏といじめられっ子彼女+゚



「ねぇ、ヤッパリあたしじゃダメなんだよね?」


「ゴメン…」


俺が謝ると、実早は「ううん」と首を振った。


「悠……」


「…ん?」


実早がだんだん近付いて来る。


──…ギュッ


「はっ?おい、実早!!」


──…カタンッ………


背後で物音がしたけどそれどころじゃなかった。


実早が「抱き締めて……」と言った。


その後に小さな声で、「今だけ……少しだけ……」と呟いた。


俺を見上げた実早が小さな声のまま言った。


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