゚+いじめっ子彼氏といじめられっ子彼女+゚
「…はっ?」
突然の事に悠がキョトンとする。
「何?急にゴメンって。」
冷たさが倍増した目であたしを見て来る。
「全部……
今まで…振り回して、未亜チャンとの仲引っ掻き回して、嫌な思いさせて…ゴメン………」
悠が荒々しく近付いて来る。
「今度は何の作戦だ?!」
悠がギュッと拳を握る。
作戦……
疑われて…当然だ……
騙しまくってたもんね、あたし。
でも…今回はね、違う。
「違う。本当にゴメンって思ってる。
それに桜も絡んでない。
この呼び出し、あたしの独断なの。」
信じねぇって顔でそっぽを向く悠。
「もう…いいよ。
未亜チャンのトコ…戻りなよ。」
ポロッと出て来た言葉。
怒りを忘れて悠がギョッとする。
「あたしじゃ悠を笑顔に出来ないってわかったから…
悠を笑顔に出来る…未亜チャンの所……帰りな……」