゚+いじめっ子彼氏といじめられっ子彼女+゚
「早く…行きなよ。」
そう言って背を向ける。
背中に悠の声が聞こえた。
「言っとくけど俺はお前を許さない。
つーか絶対許せねぇ。」
「……」
「ゴメンなんかじゃ済まされねぇからな。」
「……」
わかってるよ。
「わかってるわよっ!!!!
…さっさと行きなさいよ!!」
そう叫ぶと悠が静かに屋上から出て行く気配がした。
バイバイ……あたしの恋………
ポロポロと涙が溢れて来る。
ポツッ……ポツッ……
空からも涙が降って来る。
パラパラと雨が降り出した。
「実早、そんなとこいたら風邪ひくぞ。」
パッと振り向くと、優しく微笑んだケンが立っていた。
「ケン…」
ケジメ…つけたよ。
アンタのおかげだよ。