゚+いじめっ子彼氏といじめられっ子彼女+゚
さっきまで暖かくなっていたはずの心がまた冷たくなる。
恐怖で押し潰されそうになる。
♪~♪~♪~♪
また携帯が鳴った。
『もしも─────』
『未亜ぁっ!!!!!
だ、大丈夫なのっ?!』
『ゆ、由香…?』
由香がハァハァと荒い息をしているのが聞こえる。
『助けに行くから!!!!
最後まで抵抗しなよっ!!
降参なんてしたらあたしが許さないからねっっ!!!!』
スゴい剣幕でそう言うと、低い声に電話が変わった。
『未亜?大丈夫か?』
落ち着いた声。
『薫っ?』
『あぁ。待ってろよ!!』
『うん……』
あたし…あたし…イイ友達いっぱいいるんだ……
危ない時に助けに来てくれる友達……
みんな…大好き……
『じゃあな!!絶対行くから!!!!』
また携帯は切れた。
でも今度はもう心が冷たくなったりしなかった。