゚+いじめっ子彼氏といじめられっ子彼女+゚
脳ミソがプシュ~と音を立ててショートしてしまったような気がした。
無理無理…!!
理解不能なんですけど。
だって悠は……
“2人を、傷つけた…ごめんなさい…”
星野先輩の言葉が頭を過ぎる。
2人を……?
悠も…傷ついてた…?
あたしと…別れて………
もしかしてっっ!!
ショートしてた頭がまた活動を始める。
悠…あたしに別れを言わなきゃイケない理由があったの?
あの別れ…悠も辛かったの…?
自分に都合のいいように話が積み立てられて行く。
もしかしたらただ助けに来るだけで、あの別れは本物だったのかもしれない。
でも………
星野先輩と冬夜の話はあたしの心の中で刺激剤の役割をした。
あたし…負けてらんない!!
あたし…悠と会う時は…笑顔って決めてたんだからっ!!
──…キィィィ……
倉庫のドアが開いた。
「久しぶりね。黒木さん。」
口元を機嫌良さげに歪ませて笑うのは………
「っっ!!!中島…先輩……」