゚+いじめっ子彼氏といじめられっ子彼女+゚


ぇ…ぁ……と……


…は?


頭が麻痺する。


ど、どういう……?


あれ?どうなったんだっけか?


“未亜…好きだ。”

そう言ったら未亜が泣いて…抱き付いて来て…


“悠がいなくてッ……グスッ…寂しかったんだからっ!!!”


うん、物凄くカワイイ事を言ったよな。


そんで…


“バカ悠っっ!!!”


……?


“もう悠なんて知らないっ!!”


…原因は…なんだ…?


いやいや、未亜が怒って当然なんだけどさ。


何か…イイ感じじゃなかったか?



うん、物凄くカワイイ事を言ってたし。
(しつこいっ!!)


「はぁ~?」


頭を抱えていると後ろからバタバタと走って来る音がした。


未亜っ?


期待を込めて振り向くと…


──…ゴィィィン!!!!!



「ってぇ~……!!」


痛さで思わずしゃがみこむ。

頭がズキズキと痛む。


誰だよっ!!!!


怒りを込めて犯人を見上げる。


「っっ?!未亜っ?!」


「はぁっ…はぁ……」


肩で息をしながらペンキがついて大きな缶を床に下ろす。


俺…あれで殴られたのか?


思わずゾッとする。


「あぁーー!!スッキリした!!」


未亜が大きく伸びをして満面の笑みを浮かべる。


はぁっ?!


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