゚+いじめっ子彼氏といじめられっ子彼女+゚



「お前なぁっ!!!!」



後頭部を押さえながら立ち上がる。



「俺を殴り殺す気かっ?!」



マジでいてぇぞ!!!!



「ふんっ!!」


生意気にそっぽを向く未亜。


頭に当てていた手を話す。



──…ベチャ


気持ち悪い物が手に付く。


「ウェッ!!血っっ!!!!」


ビックリしてオロオロする。


そんな俺を見て未亜が吹き出した。


「ぷっ(笑)」


「あ、お前なっ!!!!」


人を出血させたくせして笑ってんじゃねぇよ!!!!


「あははっ(笑)
そ、それペンキだしっ!!」


笑い過ぎてつっかえながら俺の間違いを指摘する。


「っっ!!」

ホントだ……

缶についてたやつだ……


「お前いい加減にっ───────」


イラつきがMAXになって未亜を睨んだその時、未亜がフワッと微笑んだ。


「あたしも、好きだよ。」


「…っっ///」



スキを突かれて不覚にも赤くなってしまう。



「あっ、悠カワイー♪」


キャッキャッと言いながら未亜が笑う。


「っるせぇなぁ///」


未亜から思いっ切り顔をそらす。


なんか…負けた気分……


自分にむかっとしながら未亜に向かって歩く。


やられっぱなしで終われるかっ!!!!



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