死に際の一歩。
現実
【11時】

社宅のドアが、激しくなる。

ドンドンドン!

ドンドンドン!

山脇上司「おい!今日出勤やろ!ええ加減にせえ!」

私の耳にも、届いた。

全く意識がある。
そればかりか、頭痛がする。
山脇上司の叫び声。
これは、夢だと思いたい。

しかし、現実だった。
渋々ドアを開けると真っ赤な顔をした山脇上司がいた。


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