フロームミートゥーユー
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まず、僕のことについて話そう。

僕の名前はケント。16歳。とある高校に通っている。
僕が通っている高校は頭が良くて優秀なところらしいが、僕ははっきりいってそうは思わない。
何故なら僕のクラスの男性陣は、休み時間での男子トイレの中、もしくは体育の前の着替えの時間に、昨日はどんなAVを見たかとか、クラスのあいつとあいつが付き合っててこの間ラブホテルに行ったのを見たとかそんな話ばかりしているところしか見ない。
女性陣にしても、男子の僕の視点からは詳しくは分からないけれども、そこそこ可愛い子のほとんどはもう処女を卒業していて、不細工な女の子はアニメの話ばかりをしている。
いくら彼らの成績が良かったとしても、所詮本質はどこにでもいるような人達の集まりなのだ。

僕は中学生の頃、目一杯勉強をしてこの高校に入ったのに、こんなメンツばかりしかいないことを知ってしまい、少々落胆ばかりしながら高校生活を過ごしていた。

しかし、そんなある日のことだった。
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