はじめっからシングルマザー。
カラン
入り口を見てみると男性が一人?
今のところ一人、店長と店員さんに挨拶して私の右にひとつ間をあけて
座る、なかなかのイケメンで年は私より少し下くらいか
私服は真っ黒でアパレル系?最近人気の綾○剛に少し似てる目が細い感じ
でももしかしたら彼女なんかと待ち合わせかもしれないし
聞き耳立てながら一人で飲んでいた
どうやらいつも一人で飲みに来てるようで美容師みたいだった
アパレルじゃなくて美容師か雰囲気あるおしゃれなはずだ、彼女や嫁がいるのかは分からないが、
今日は一人で飲みにきてるみたいだった。
もう2杯めの白もなくなる、よし3杯目の赤を注文しようとしたら
横の美容師と同じタイミングで手を上げてしまった
美容師も笑っている、すると先に美容師の方に注文した店長が、
『あちらのお客さんがいっぱいどうぞといってますので好きな赤をどうぞ』
おー流石美容師、そのくらいで奢ってくれるのか
『ありがとうございます』
『いえ、ロマネコンティとかはやめてくださいねーw』
『そんないいワインうちに置いてませんwww』
みんなで笑った、おーなんか幸先いいぞーと思いながら
飲んでいると美容師がトイレに、すると店長が話しかけてきた
『あの人奢るの大好きなんで遠慮せずに飲んでやってくださいね』
『そうなんですねーありがとうございます』
店長なかなかいいぞーと思いながら
美容師がトイレから帰ってきた、するといきなり私の横に座る、
えーいきなりーチャラいぞと思ったが面白そうだ、話してみよう
『ワインありがとうございます』
『いえ綺麗な人だったんでついw』
うんこいつチャラい、いつもこんなこと言ってるんだろう
スムーズな返しに驚いた、確かいつもいってる美容室の吉岡さんが
美容師はやめたほうがいいと言ってたのを思い出したが
吉岡さんがオーナーならそこそこ稼ぎがあるからいいとも言ってたのも聞いてたので
『美容師さんなんですか?』
『そうなんです小さい店ですが駅前でお店してます』よしオーナーだ(笑)そこそこ稼ぎはいいはずだ、
???いやまてよ、
私は今日なにを目的できてるんだ、そうかれしや旦那ががほしいわけじゃない、
精子がほしいからここに来ているんだ、
それならお金なんかじゃなく、人間的にどうかとか
健康とか顔とか(笑)で決めたほうがいいんじゃないか、
よし少し探ってみよう・・・
『今日はお一人なんですか?』
『仕事終わりに従業員と食事してて二軒目に一人できてます、
あなたは、というか呼びにくいんで名前聞いていいですか?』
『松島優子といいますw』
『ゆうこね♪俺はタカシ宜しくね♪』
おーいきなり下の名前呼び捨てきたー
『タカシさんですね、宜しくです。』
よし私もすこし軽い感じでいこうと決めた
『お酒は好きなの?』
『大好きです、でも一人で飲むのは久しぶりで緊張しています』
『敬語やめてよw何歳?俺は35♪』思ったより歳いってたあんまり変わらない、
『そうなんですねもっと若いと思ってましたw私は36歳です』
『へー年下だと思ってたw若いねー綺麗だし』
『ありがとうございます』もうこのさいだノリで行こうwww
『もう今日は二人で楽しもうよ』
『そうですね♪』
どうなるかわかならいけど、なるようになるかw
そこで4杯目の赤を注文した、美容師はお酒強いのか2件目なのに飲むスピードが
早い、そこそこ酔っているようにも見えるし、
『お酒強いですねー』
『いやー強くはないけどお酒を愛してはいるかな』
『ハハハ』
やっぱりちゃらいが、美容師話題が豊富で
ワインの話から、美味しい店や、本の話ドンドンでてくる
顔はイケメンだからモテるだろうなーと思っていたら
『ゆうこは最近恋愛してる?』
と聞いてきた
『いやー最近ご無沙汰でー(笑)タカシさんは彼女は?』
『いやー4,5年前に離婚してから自由気ままに過ごしてるw
彼女とかはいらないかなーたまにセックスする人は欲しいけどw』
『ちゃらい(笑)』
『よくいわれるけど、自分に正直なだけ(笑)』
だいぶ酔いが回ってきたのか、少しこいつがカッコよく思えてきた
いかんこんなに簡単に決めていいのか、
子供が産みたいがためにセックスする相手を見つけにきたのだが
たった1回めで見つかっていいのか?
多分このチャラさだこのまま飲めば最後までいけるかもしれない、
でも、でも、
『ゆうここの後は?』きたこのタイミング、どうするどうする、
『うーんどうしようかな?どこかいくんですか?』
『カラオケいかない?』
『どうしようかな、一度お手洗いいってきますね』
トイレにたつ
さーゆうこ、決めるんだ、ここで決めないとせっかくの決心が鈍る
行こう。とりあえずカラオケにw
お手洗いから出ると、もう帰る準備なのかバックを肩にかけて
スタンバってる・・・もう後戻りはできない
『じゃーカラオケいきますかw』
『よし行こう♪』
『お会計するんで少し待ってください』
『あっもう済ましてるよ』えー流石w
『えっ申し訳ないです、おいくらでしたか?』
といいかけたら美容師がもう店長に挨拶して店を出た、
すぐにバックとスマホを持ち、一礼して私も店を出る

外に出ると、よし行こうと私の手をとり自分の腕をつかませた、
カップルかw
まー悪い気はしないからそのまま歩いて行く事に
『ご馳走様でした』
『いいよそのくらいwカラオケどこでもいいよね?』
はいとだけいって100メートルくらい先の新しくできたカラオケに
入ると、どうもチェーン店みたいで部屋の数がすごい、
久しぶりにカラオケにきたのもアレだが少しテンション上がった
この後、どうなるかイヤどうするか、セックスまでいけるのか、しかしそれよりも
目標の妊娠までいけるのか、いやどう考えても
この後セックスするよりもどう考えても穴の空いた、いや穴を開けたコンドームを
使わせるほうが難しくないか・・・それよりも今私がしようとしていることは
間違っていないのか、それが頭のなかでクルクル回り始めた
お酒のせいでもあると思うけど、カラオケどころではない
少し大きめの普通の部屋に入るとすぐに美容師が照明を暗くした、
グラスワインを電話で注文してデンモクで歌を真剣に探している
手慣れた感じからよくカラオケによく行くのがわかる

ワインが来て乾杯したところで一口のみ
美容師が入れた1曲めのイントロと同時にトイレに立った、
違うトイレどうこうよりも、この後のことを少し冷静に考えたかった
トイレにしゃがみ込み、少し冷静に考えた
多分このまま行けば、チャラい美容師のことだセックスまではいけると思う
でもそれで私はいいのか?
たまたま妊娠したとして
子供が大きくなったときに父親の話ができるのか?
私はそれでいいのか?
子供は?両親は?
美容師は?
もう何分トイレに入っているかわからないくらい一人で考えた
腕時計もバックにしまっているし、いやそもそもバックさえ部屋に置いてきている
そこまで私は動揺していた、人生でこんなに自分がしようとしてることに迷うことはなかった
誰にも相談出来ないし、正解なんてない、多分どうしても後悔はするだろう
でもこのままなにもしないと、殆どの確率で歳をとるだけで
いつのまにか出産できない年齢になると思う、それだけは絶対いやだ
今まで何もせずにきたからこの結果じゃないのか、
間違いでもキチガイでもいい、戻れない後悔よりも、今を生きよう・・・
急いで部屋に戻ると
美容師は少し驚いたような顔で
『大丈夫?少し酔った?』と当たり障りない言葉を言ってきた、
『少しだけ・・・』と言って
美容師の真横、いや少し触れるくらいの場所に座った、
『なんか歌う?』
『大丈夫・・・』目を離さずにいい、そのまま唇を見つめていた
なんの曲もかかってないのにもかかわらず、
軽くキスされて、目を閉じた私を見て
今度はガッツリ長めのキス、頭のなかのモヤモヤが吹っ飛んで
もうどうでもよかった、下半身に手が伸びたのは流石にまずいと思い
場所を変えようと伝えたらすぐに、精算に手を繋いで、
明らかに退出が早すぎるが、それでもよかった
タクシーに乗り込み少し離れたラブホテルの前に
ラブホテルなんてもう数年ぶり、
二つだけ光っている空き部屋の高い方の部屋を美容師が選んで
入っていく、すぐにトイレにいく美容師を横目に
大きいベットにすぐさま寝転んだ、
トイレにだいぶいたのでお酒も少し抜けて、冷静になっていた
覚悟はできた、ラブホテルだしコンドームも多分2つくらい常備されてる
途中で自分のバックからゴム出すのはオカシイ、
そこで自分が持ってきてた穴が空いたコンドームをひとつだけ取り出し
常備されてるのうち一つを交換した瞬間にトイレから出てきた
すぐさま覆いかぶさってきた、
流石に遊び慣れしているのか久しぶりのセックスでも
それほど痛くもすんなり出来た、
それほど気持ちよくもなかった
心が伴わない、違う迷っている時のセックスは多分これ以上でもこれ以下でもないんだろう
終わってから一緒にお風呂入ろうとに誘われたが断った
あっちがお風呂に入るのを待ってる間に眠りについてしまった・・・

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