はじめっからシングルマザー。
4章、狩られる?
金曜日の夕方早めに仕事を切り上げ、また根本のリタッチしに美容室に
金曜はstoryもすこしだけ遅くまで空いてるから週末予定があるときはとても便利だ
『あら優子ちゃん、最近また綺麗になった?』
『えー変わってませんよwまだ1ヶ月くらいしかたってませんよ笑』
『そうかな、雰囲気かわったような気がしたけど』
相変わらず感がいい人だ、たしかにここ1ヶ月で2人ともセックスしたら雰囲気もかわる
親も最近恋してる?とうの質問が増えていた、
『まーいいほうに変わっていたら嬉しいですw今日は根本のリタッチとダメージだけカットで』
いつものようにカラーしてシャンプーしドライ、最後に毛先のカットをしていると
『そういえば駅前の交差点のところのイタリアン美味しかったよー』
と吉岡さんが、
『あの新しく出来た南口の赤い感じの?』
『そうそうワインの種類も多くて、1人で来てるひとも多いし、イケメン多かったよwww』
『へー』
興味なさそうな返事だけしたが、1人で行くと思われているのが嫌だったが
本当に1人でいくつもりだから、どうしようもない。
ネットでその店を調べると出来たばかりなのでまだ食べログにも載ってなく
インスタで調べると料理も美味しそうだったんで、週末行くことに決めた
本当は土曜日に行きたかったが色々あって久しぶりに日曜日の夜にそのイタリアンにいくことに
実は少し焦っていた、あの日松田とのセックスしてから少ししか経っていないが
生理が少し遅れている、こんなことはしょっちゅうあるけど
もし松田との子ができたら、産んだあと仕事復帰するのが・・・
といってもこの後別の人とセックスしたとして子供が出来たとしても
松田は必ずもしかして俺の子?と思うだろう、こんなことばかり考えていて
家にじっとしているのが嫌で嫌で、だから日曜日にもかかわらず飲みに出た
飲みにでるしか忘れることが出来ないから、
いつもよりカジュアルな格好で車を運転して例のイタリアンに、
少し離れた駐車場にとめた意味はないがなんとなくそうしたかったから
歩いて店に向かうと赤いノレンのお店が見えてきた、
日曜日なのに結構繁盛している、今回は戸惑うことなく1人でお店に
『いらっしゃいませ♪今日は?』
『1人なんでカウンターでもいいですか?』
『わかりましたそしたら奥にどうぞ』
1人でお店に入るのもだいぶ慣れてきた、
とりあえずスパークリングからと思いながらメニューを見てると
別のお客さんが入ってきた、
一言でいったら好青年という言葉が似合う男性
しかもお一人様だ、店員さんがカウンターに通して私の2つ開けて座った
どう考えても20代後半で、そこそこイケメン
明らかに私の年齢の女性には興味なさそうだから
少し残念と思いつつちょうど中間の値段のスパークリングワインと
おつまみにチーズ盛り合わせを注文した、
店内は壁にワインが並べられていて黒板にはメニューがおしゃれに書いてあり、
テーブル席が6つにカウンターが10人くらい座れそうだ、
テーブルはほぼ埋まっていてカウンターには私とさっきの好青年と女性の二人組と
店員と仲良さそうに話している40代後半?くらいのおじさんが1人
残りの空いている席は5席、1人でこの店にくる男性はいるのかわからないが
ゆっくり飲もうと決めた、スパークリングを飲みほし
またメニューを見ていた、白にするか赤にするか
すると店員さんがカウンター越しに、
『お客さん今日オススメのワインがありますが選びましょうか?』と聞いてきた
『あっそれでお願いします』なかなかあタイミングがいいと思ってると
さっきの青年が横から『僕もオススメお願いします』と大きめの声で言ってきた
目があったから軽く微笑みチーズを手に取ると、青年がいきなり
『よろしければお隣いいですか?』と顔を真っ赤にして言ってきたので
少し笑ってしまったが『いいですよ』と
横に座る青年はウブなのか?初めてこんなこといったのか
横にすわるのはいいが一切会話がない、なんだこの空気は
お酒飲んでいるのにこの空気耐えれないと思い私から話題をふることに
『ここはよく来るんですか?』
『いや、初めてでして知り合いに雰囲気いいと聞きまして』
なんだこのお硬い会話は
『いや敬語使わないでいいですよwお幾つですか?あっ私も敬語だ』
(笑)ここからは少しづつ敬語もなくしながらいろんな話をした
名前はシンイチロウ年齢は31歳思ったより歳いってたw仕事は市役所勤務見たままだったが
最近友達も結婚してきて飲みに行くの大好きだが誘いにくいから1人で飲み行けるところを
探していると、おまけに彼女いないということを何度もいってた(笑)
『優子さんは1人でよく飲むんですか?』
『いや私も最近飲む友達がいないから1人で飲む店探してた』
お互い彼氏、彼女いないのはわかったが31歳が36歳の私を恋愛対象じゃないなと思いつつ
理想の相手像の話に
『どんな女性がタイプ?』と聞いてみた
少し沈黙のあと『年上の女性が好きだけどこんな感じなんでバカにされる感じでいつも相手にされません』
『えーそうかな?』とだけいったが、私の年齢を聞いたあとにこんなこと言う?
と一瞬ドキッとした
3杯目にお互い突入してからは少し酔いがまわったのかシンイチロウは初恋の話を
初恋は高校の同級生、それ以外はずっと年上の彼女しかできなくて
何故かすぐに別れての繰り返し、今は彼女いない歴4年に突入してるという
友人に紹介されるのも苦手で断り続けているがそろそろヤバイと思い
1人で飲みに行き女性に自分から声をかけようといった
『だからカウンターに座ってからずっと優子さんに話かけたいと思ってて店員さんのオススメの
話の時、ココだと思って話しかけました』といったので
『へー私は年上に見えるんだー』とからかうようにいうと
『違います、いや、』
『やっぱり(笑)でも36だから当たりだよ』
『すいません・・・』
『そういうリアクションだと余計に傷つくw』
このリアクションは素なのか?
もう36だぞ?世の30代前半の男が自分より年上の女をナンパなんてする?
ネットでは私の歳はbbaとしか言われないし
まー喜ばせようとして言ってるだけだから、意外と楽しいしこのまま彼と飲もうと決めた
お酒はあまり強くないみたいで3杯めを飲みかけくらいだがかなり顔が赤い、
すこしづつ饒舌になってるし、よく見たら意外とイケメン?
俳優の岡田将生?ていうひとに似ているかな
聞いてみると身長は183センチらしいデカいw
趣味は読書と車、イタリア車に乗っているらしいが車にそんな興味がないので
どうでもいいが、読書は私も好きだから盛り上がる
『東野圭吾さんの小説が好きなんですが、東野さん好きと言うだけで意識高い系?とか
言われるんで嫌なんですよw』
『そうだよね(笑)ネットとかで東野圭吾を部屋の本棚に置いてあるとダメらしいねw』
『そうなんすよ、好きなもんは好きだし』
『私も好きなほうかな、最近は奥田英朗さんとか桐野夏生さんとか好きかな♪』
『まだ読んだことないんで読んでみます』
他愛ない話をしつつ盛り上がったところで彼が
『このあといい雰囲気のバーがあるんですがいきませんか?』と聞いてきた
少しの間のあとに『いいよ♪いこう』と答えた。
時計を見るとまだ20時半を少し周ったくらい、明日は仕事だが
たまにはいい、このままどうエスコートされるかも楽しみだし
お会計をすることに、全部払おうとされたが割り勘しないと二軒目いかない、というと
あっさり割り勘になった、可愛いじゃないかwそして夜の街に
裏路地を入ると【woody】と書かれた木でできた少しアンティーク調の入り口が、
彼がドアを開けるとカウンターのみの狭いお店だが雰囲気はいい、
薄暗い店内からいらっしゃいと店主らしき男性が、
『おーシン君いらっしゃい♪』と仲よさげに挨拶すると
ここにどうぞと一番奥のカウンターに通された
店主の顔を見て思ったのが、面長で目がクリンと丸い、
もしかして店の名前は、
『ここのマスター、ウッディーに似てると思わない?』と彼が
『うん私も思ったけどもしかして店の名前も?』
『そうだよ木のウッドとウッデイーで(笑)いい感じのマスターでしょ』
確かに飄々としたウッディーでなんか安心感がある、顔が長い人?特有というか
『ここバーなんだけど珍しいワインが美味しくて』
『そうなんだ任せる♪』そろそろほろ酔いだからゆっくりワインでも飲もう
彼がウッディーにおまかせでワインをと注文すると
すぐに白ワインとピスタチオが出てきた
『今回はチリの白ワインでソービニヨン・ブランでまだ若いけどフルーティーなんだ』
よくわからないが一口飲むと確かにフルーティーで飲みやすい
美味しいと言うとウッディーと彼二人共嬉しそうでなにより
小一時間くらい飲んでると彼は少し酔いが周ったみたいだった
話はドンドン盛り上がる、ただ目的はこの目の前の男とセックスして
妊娠することが一番、ただ今回不安なのが前々回の美容師も前回の松田も両方とも
チャラくてあっちから誘ってきたが今回の年下の彼は違う
多分根は真面目で素朴、多分ワンナイトラブなんかしたことないんじゃないかと思うくらい
いい青年だ、この彼がどうやったら抱いてくれるか、
いやどうやって私からこのあとホテルに誘うか、
会話しながらもそのことばかり考えていた、
彼も明日は仕事だから早く帰りたいと思っているかも、どうする私・・・
すると彼が『優子さんラインのid教えて下さい』といってきた
断るのもおかしいから、とりあえずラインを登録したが、こっちが切り出さないと
多分このままお開きだ、その後の関係は続くかもしれないがそれでは遅い、
そんな関係はいらない、
彼はウッディーにお会計といい、ここは奢ってもらった
挨拶してお店を出ると、日曜の夜だからか人もあまり歩いていない
『そろそろ帰りますか?』と聞いてきた
嫌だと言いたかったが口から出てこない、
頭だけ縦にフリ、車まで歩く、会話もない、もうすぐ駐車場につく
このまま帰っていいのか?嫌だーーーーー
半歩先を歩く彼の手をいきなり握り、いや掴んで
『帰りたくない』と目を見て言った・・・・・
恥ずかしくて恥ずかしくて恥ずかしくて、
でも数秒の間のあと、なにも言わずに彼は手を握ったまま反対方向に歩いて行く、
そう近くにある松田といったホテルに
受付で宿泊2名とだけ伝え鍵をもらいエレベーターで部屋に、
ここでも無言がより心臓をバクバクさせた、
部屋の鍵を開けるとそのままベットに倒され、優しいキスを
シャワーを浴びたかったがもうどうでもいい、
服を一枚づつ脱がされ、首から舌のほうにも、
ビックリしたのが彼の手だ
ゆっくり体中にキスしたあと少し濡れた秘部に彼の指が入ってきたと
その動きがものすごくものすごくゆっくりで、私の声がでても
いっさい早く動かさずに、いっていのペースで動かす彼にいままでにないほど濡れた
そのまま彼は入れようとコンドームを探そうとした時
腕を掴んで『そのままいい』と言ってしまう
『・・・・』少しの沈黙のあと、ゴムをはめずにそのまま、
お互いイッた後に彼が
『優子さん、付き合ってくれませんか?』と頭を撫でながら
心のなかで、ルール5が来たーーーーーーーと興奮したが
私もガキではない、『少しだけ考えさせて』とだけいい
彼の腕枕で眠りについた、明日は早起きしないと、