この先の君を見るために
大体20分以上話しただろうか...
話の途中でバスが来てしまい彼女の個人情報は何一つ得ることが出来なかった俺は、自分の部屋で勉強に専念していた。
「明後日か...」
あと2日後に彼女は交通事故に会い、そして死亡する。
俺に与えられた有余は2日、しかし5個分のバス停をすぎる間な事を考えると、大体15×3で45分か...
時間が足りなすぎる。
それに、何故清水さんは最後のあの日にバスに乗ってこなかったのだろう。
もし俺が質問に答えていれば、何か変わっていたのだろうか?
最後の日の帰りに清水さんがバスに乗ってこないという事は、俺が清水さんを足止め出来ないという事で、
だったら!明日の帰り、事故に合う日に会う約束をすれば...
いや、知り合って2日目で遊ぶ約束とか、同性同士でもなかなかないし。前回(失敗した世界)積極的に接してドン引きされた訳で、少し控えめなくらいじゃないとまたドン引かれそうで怖い。
考えれば考えるほど俺は悩まされた俺は、まだ11時という早い時間なのにも関わらずとりあえず寝ることにした。
明日、ほんとにどうしよう。
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「おい、嘘だろ...」
異常な光景を前に俺は焦っていた。
目の前には暗闇しか見えない、俺はまたあの夢を見ているのだ。
という事は、
「また戻っちまうのかよ...」
そしたら今日の努力は水の泡か!?
チリンッ
俺がイライラしているのにも関わらず例の音が鳴り、視界が光に奪われいく。
しかし、何故だか今までと違って目覚まし時計の音が聞こえない。
自力で目を開くと俺の目には訳の分からない光景が飛んできた。
何故だか俺は、制服姿のまま、バスの中で寝ていたらしい。
確かにベッドで寝たはずなのに...ってそれどころじゃねえ!!
急いで携帯を取り出し、日付を確認する、
((((おいおいおいおい!!))))
驚きに驚きを重ねられたが、またもや驚かされるなんて思ってもいなかった。
日付が、進んでいるだと!?
そう、俺は戻ったのではなく進んでいたのだ。