大きな背中と…
小さくなる背中を見つめ
あの言葉の続きが気になる。
そして、1人考えることは
『……死を望んでる?』
そんなわけない…
のに、そんな訳ないはずなのに。
どうして手が震えるの。
ねぇ、
私は弱いから。
君が隣にいてくれないと
『涼っ、あいた…っい』
会いたい。
そうか。
私は涼の元へ
無意識に行きたがってる?
無意識なんかじゃない。
自分が一番…
わかってるのに…
わからないふりをしていた。
『ごめんね……涼……』
枯れた木は
もう、実を実らせないんだよ。
そっと、触れると周りの桜がさわさわと揺れる。
『…私と一緒だね』
「秋乃ぉ?」
『今行く』
そっと、振り返りマリ達の方へ向かう。
「何してたのぉ?」
『んー?秘密…』