大きな背中と…
枯れ木
「秋、目を開けてみ?」
車からおりて閉じていた目をそっと開く。
そこには綺麗な光が充満していて
空には綺麗な星がたくさんある。
『綺麗……』
「だろ〜?きっと、喜んでくれると思って秋をここに連れて来たかったんだ」
私は綺麗な夜景と彼に目を離せないでいる。
「秋?…あのさ、結構早いけどさ、…秋が高校を卒業して大学も卒業したらさ、俺と……結婚しよう」
『っっ……、馬鹿』
そう、照れて私が言うとニコッと私の大好きな笑顔をむけて
「それはおっけぃって事でいいのかな?」
なんて、言ってくる。
『変なとこで…意地悪よね…。ばーか』
そういうと、頭をポンポンと撫でてくれる。
私の大好きな彼の大きな手。
『ねぇ………』
何かを言おうとしたのに
目の前が真っ暗になっていく。
『…ん』
ゆっくりと瞼を開けると現実に引き戻される。
『ゆ、め………』
最悪な夢で最高な夢。
iPhoneをみると時間は夕方の18時。
結構寝たなぁ、と思いながらiPhoneを開けると
3件のメールと1件の着信。
相手は
『…マリ?』
何だろうかと思いながら電話をする。
コールが二つくらいなった後に
「もっしー、秋乃ぉ??今暇ぁ?」
『んー、何?』
「あのね、前のメンツでさ今から遊ぶんだけどこれるぅ?」
前の面子って…
『…いいけど』
「やったぁ、んじゃいつもんとこで待ってる」
そう言い通話を切る。