大きな背中と…
軽く化粧をして、シンプルな服に着替えて玄関にむかう。
「秋乃…?どこか行くの?」
と、私のお母さんがでてくる。
『ぅん、早めに帰ってくるよ』
そう一言いい、家を出た。
数分歩くと着いた場所に6、7人いる不良軍団の中にマリもいる。
「あーきーのっ!」
『マリいがい久しぶり』
そう言うと、たったったったっと
走ってくるなにか。
ギュッと抱きつかれ
数秒固まってると
「秋乃ちゃん!運命だねっ!これは運命だよっ!」
と、知った顔がニコニコしながら私に抱きつく。
バチンッ
『木村綾人……、なにしてんの…』
「いたいなぁ、いやぁね、マリちゃんがさあ、秋乃ちゃんがくるからきてってさ!じゃあ、ほんとうにきた」
『運命じゃないじゃん、それ』
こんなとこで会うなんて、
最悪だわ。
なんか、いっきにさめていくよね…。
『はぁ、帰ろ』
「「ちょ!秋乃(ちゃん)!それはダメだよ!」」
と、阿保二人の声が重なると
ドッと笑いが起こる。
片方はぷくっと頬をふくらませ
片方は照れてる。
『褒めてないよ?』
そう、睨むと
「はい」
と、シュンとする。
尻尾が見える。
そんなことをおもってると
マリが口を開く。