僕の命が尽きるまで
彼女の名は、明元(あきもと)冬菜ちゃん。
僕と同じく高校2年。
付き合っていたが、もう半年も前に別れた。
別れて以来、僕らは一切会話を交わしてない。
接触もしてない。
そして冬菜ちゃんは、3ヵ月前に突然学校を退学した。
「自分勝手な事だって、わかってる……でも、一生のお願い。最後の我儘を聞いてほしい」
「……最後って?」
「僕、余命宣告されたんだ。命はもって、2ヵ月だから」
冬菜ちゃんの顔が真っ直ぐ見れなかった。