僕の命が尽きるまで




外に出て、近所を意味なくフラフラ歩いた。


会話は特になし。



付き合って頃も、そうだった。


デートと称して。

ただ意味もなくフラフラ歩くだけ。


特に会話もせず、並んで歩く散歩デートをよくしてたっけ。



それでも気まずいなんて思った事はない。


彼といる空間は好き。



隣にいてくれるだけで、安心する。




「……ん」


「え」


急に彼が立ち止まって、私の前に手を出した。



「繋がないの?」



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