僕の命が尽きるまで




「世間ではさ……」



あ、起きてた。





「私みたいなダメ人間の事を、ニートって呼ぶのよね……」


「……」


「だって私、高校中退したから、もう学生じゃないでしょ?だから単なる、ダメなニートね」



違う……違うよ。




「僕だって、中退したから学生じゃない。僕も同じ、ニートだよ」


「でもあんたには事情があるじゃない。あんたは私と違う……」


「違わない……!!」



思わず、体を起こした。



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