僕の命が尽きるまで




それ以上は言わないでって。


冬菜ちゃんが心で叫んでる気がした。





「うっ……いっ、た」


彼女と生活してるうちに、僕は少し忘れつつあった。


毎日が穏やかで実感がなかった。




僕は病気を患う身。

治療も何もしてないんだから、進行しないわけがない。



この日、夕飯の用意をしてたら、いきなり頭痛にみまわれた。


少し痛む程度じゃない。



ズキンズキンと、頭が割れそうなくらい痛い。



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