僕の命が尽きるまで




「……座ってて」


洗濯物をたたみ終えた冬菜ちゃんが、僕の腕を掴んでテーブルの前に座らせられた。



「でもご飯」


「私が作る。無理、しなくていい」


「……ごめんね」


「それ、悪い事した時に言う事。今、言う事じゃない……」



あとどれくらい、彼女と一緒に過ごせるんだろう。




残された時間がどの程度なのか、考えれば考える程怖くてたまらない。




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