僕の命が尽きるまで
「冬菜ちゃんいいってー。荷物は全部僕が持つから」
「いいから……優月くんにばっかやらせられないよ」
帰り道。
2人で荷物を1個ずつ持って、何気ない話をしながら歩いた。
時間が時間だからか。
制服姿の学生の姿がチラホラ。
「あれ!葉山じゃん!」
声をかけられた。
「あっ……」
「やっぱ葉山だ!久しぶりだな!」
「お前、急に退学するから驚いたぜ~」
声をかけてきたのは2人の男子生徒。
一応、学校でいつも一緒に行動してた2人。