僕の命が尽きるまで
「私、今から独りごと言うから」
起きてるよって、言うタイミングを逃した。
「実はね、本当の事なの。私の父親が犯罪者だって話」
慌てて彼女の方を見た。
相変わらず背中を向けたまま。
「私の父親は最低な人だった。小さい女の子を誘拐して、強姦した挙句、殺害。そういう残酷な犯行を何度か繰り返したらしいわ。ま、私も詳しく知ってるわけじゃないけど」
他人事のような言い方。
デタラメだと思ってた噂、本当だったんだ……。
「簡単に言えば、私の父親は超変態なロリコン野郎だったのね。ちなみにそんな最低な父親はもうずっと前に亡くなったの。……自殺したのよ」
自殺……。