僕の命が尽きるまで
それからあっという間にお風呂の時間。
お湯にはバニラの香りの入浴剤を入れた。
「……」
「……」
あまり広くない浴槽に、2人で少し身を寄せ合いながら入ってるわけだけど。
やっぱり……ドキドキする。
一応、お互いにタオル巻いてるけど。
「あの、珍しいね!冬菜ちゃんが、えっと、その……こういう大胆な事を」
「やっぱ、嫌だった?」
「ま、まさかっ!」
濡れた髪の毛に火照った肌。
色っぽいな。
「思い出作りに、どうかなって思ったの。こんな風に誰かと一緒にお風呂に入る機会なんてないし」
確かに。
これも、良い思い出にはなる、かな?