僕の命が尽きるまで
「それと、ちょっと……聞きたい事があったの」
「え、聞きたい事?」
「うん……今更なんだけど」
話しながら、彼女は浴槽のふちにもたれかかった。
「優月くんは、どうして……私に話しかけてきたの?何で自ら、泥沼に足を踏み込むような事したの?」
今更な質問だなぁ。
どうして、か……。
確かに、大袈裟かもしれないが、いじめられてる子に関わる事は泥沼に足を踏み込むようなもの。
「正直に言うね」
僕が彼女に関わった理由は、
「刺激になると思ったから」
たった、それだけの事。