僕の命が尽きるまで
苦手というより怖かった。
何もかもが見透かされてる気がして。
「優月くんってさ、いっつもいっつも真面目に勉強して成績は常にトップ。友達には、ただヘラヘラと愛想笑いして話は相槌打って聞くだけ。そんな事して、何が楽しんだろうって……まるでロボットみたいな人だなって思ってた」
最初は苦手だったのに。
少しずつ話していくうちに、自然と苦手意識は消えていった。
むしろ、彼女に憧れ心のようなものを抱くようになった。
正直にズバズバ言う彼女を、純粋にすごいと思った。
両親にすら反抗する勇気がない僕とは大違い。
「最初は苦手だったけど、今は冬菜ちゃんの事……大好きだから」