僕の命が尽きるまで
バシャっと、お湯が乱暴に体にかけられた。
「もう……急にそういう事言わないでよ」
手で顔を隠しながら。
彼女はぶっきらぼうに言った。
顔が赤いのは……きっと照れてるからかなぁ。
「でも冬菜ちゃんこそ、よく僕が話しかけても鬱陶しがったりしなかったね」
「まぁ、話していくうちに……優月くんも人間なんだって思ったから」
「何その理屈」
「決められた人生が酷く退屈だって言葉を聞いた時に、思ったの。ロボットなんかじゃなくて、この子もちゃんと感情を持った人間なんだなーって」
「僕はれっきとした人間だよ」
体が熱いな。
そろそろのぼせそう……。