僕の命が尽きるまで
「僕、すっごく尊敬してるんだ。冬菜ちゃんの、ズバズバ言う性格」
「……」
「親には反抗できないし、友達にだって……自分の本当の気持ちをぶつけた事なんかなかった。多分、最初から諦めてる自分がいたんだと思う。どうせ話したって、わかってもらえないって」
実は何度か相談はした事がある。
友達に、自分の将来が決められてて何も自由がない日々が窮屈だと。
思い切って相談してみても返答はいつだって、
『いいよなー。将来が約束されてる奴は』
『そんなん我儘だろ。つーか大袈裟に言い過ぎなんだよ』
『お前はお気楽だな。敷かれたレールの上をただ歩いてるだけでいいんだから』
嫌味っぽく言われるだけ。
誰もわかってくれなかった。