僕の命が尽きるまで
私ができる事
私は何でいつも素直になれないんだろう。
彼みたいに、素直になれたら……。
―ガッシャーン
この日の朝は、大きな音で目が覚めた。
ベットから出て急いで台所に行くと、そこには割れたお皿とそれを呆然と見つめる彼がいた。
「優月くん、大丈夫?」
「……」
「すぐに片付けないと」
「……気のせい、かな」
すっごくか細い声。
あんたのそんな声、初めて聞いた。
「手が、動かしにくい気がする……」
それはきっと……。