僕の命が尽きるまで
「冬菜ちゃん、今日……晩ご飯は、何が食べたい?」
私の前では笑ってる。
弱音を吐こうとしない。
「夕飯の、買い物に行ってくる……。冷蔵庫の中、何もないから……」
「いいよ。私が行く」
「僕が……」
「私が行くって言ってるじゃんっ!!」
私は彼に向って、声を荒げて怒鳴った。
彼は驚いている。
「何で無理して動こうとすんの!?しんどいなら寝ててよっ!!無理に笑って、動こうとしないでっ……」
「……」
「強がっちゃって、馬鹿みたい……。辛いなら、泣けば?弱音吐けば?苦しいって言えば?そんな風に強がられるの、すっごく嫌なのに。私の前で自分を偽ったりしないでよっ……!!」