僕の命が尽きるまで




買い物を終えて帰ると、何もなかったみたいに出迎えてくれた。



「お帰り、冬菜ちゃん」


「ただいま……」



私は所詮、ダメな人間。


こんな私なんかに、できる事がある?

病魔に蝕まれる彼に、一体何ができるっていうの?




「今日の晩ご飯は、うどんにしよ。私が作るから……」


「冬菜ちゃん」


「何?」


「買い物、代わりに行ってくれて、ありがとう」


「どういたしまして……」



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