僕の命が尽きるまで
こればっかりは、どうにもならない。
ちっぽけな人間の私にできる事なんか……。
「えっ……ど、どうしたの?」
「別にいいでしょ……」
後ろから、優月くんの体をそーっと抱きしめた。
壊れないように、優しく。
「冬菜ちゃん、しばらく……このままでいて」
「わかってる……」
優月くん、やっぱ痩せてる。
少し力を入れたら、粉々に壊れそう。
私に唯一できるのは、彼のそばに寄り添っている事。
今の自分にできるのは、これくらいしかない……。