僕の命が尽きるまで
両親には「学校は退学にしといて」と言い残して家を出て、ある場所へ向かった。
しばらく歩いて辿り着いたのは、10階建てのマンション。
エレベーターに乗って、10階まで行って、1番角の部屋の前で足を止めて呼び鈴を鳴らした。
待っても待ってもドアが開く気配はなく、何度もしつこく呼び鈴を鳴らした。
奥から足音が聞こえてきて、
―ガチャ
遠慮がちにドアが開いた。
「……何か用?」
顔を覗かせた彼女は、僕を見て露骨に嫌そうな顔をした。