僕の命が尽きるまで
「ごめんね。遅くなっちゃって……」
「どっかで倒れてるんじゃないかって、思った」
「えっ……」
どうやら、かなり心配かけてしまったみたい。
悪い事したな。
「本当にごめん……。ゆっくり歩かないと、しんどいし、調べものとかしてたから」
「……帰ってきて、安心した」
顔を上げて、冬菜ちゃんは小さく笑った。
「あれ……それ」
僕が抱えてる物を見て、小さく首を傾げた。
「冬菜ちゃん、はい。プレゼント」