僕の命が尽きるまで




「ま、とにかく花瓶にでも飾ろうか」


「ちょ、もう1つの理由は教えてくれないの?」


「今はねー」



早速、紫苑の花を花瓶に飾って、テーブルの真ん中に置いた。




「可愛い花だね」


2人して頬杖をついて、ジーっと紫苑を見つめた。



「うん……でも」


「どした?」


「……どんなに大切にしても、いつかは枯れちゃうのよね。それって……悲しいね」



確かに花はいつか枯れる。

だけど……。



「花自体は、枯れて、形として残らないけど……でも、言葉は残せるよ」


「それ、どういう意味?」


「さぁ……」



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