僕の命が尽きるまで
「中に入れて」
「は?」
「とりあえず入れて。大事な話があるから」
「……あんた、その荷物」
「お邪魔しまーす」
「ちょっと……!」
強引に部屋の中に押し入った。
リビングに使ってる部屋に入って、室内の中央のテーブルの前に座った。
ここにはもう何度も来た事がある。
少し懐かしさも感じた。
「……今頃、何なの」
「とにかく座ってくれないかな?冬菜(ふゆな)ちゃん」
「……」
彼女は渋々といった感じで僕の正面に座った。