君に捧げた7年間
「いらっしゃいませ〜」
店員さんの軽やかな挨拶。
土曜の昼であるにも関わらず、待っている客はいない。
お店の雰囲気は落ち着いており、ゆっくりとするのに最適かもしれないと感じた。
「想像以上に良い感じだわ」
「うん、落ち着いてる」
席に通され、パスタとオムライスがメインで表記されているメニューから昼食を選ぶ。
店員さんに注文をし、運ばれてくるまで待つ。
「そういえば」
私から話しかけることが少ないからか、愛海は驚いたようにこちらをみて、目を輝かせた。
「なになに」