君に捧げた7年間
あのお店は、私たち二人にとって大切な場所になった。
そして、私と愛海の関係は深くなった、気がする。
会話のテンポが良くなったとか、学校時間外に遊ぶことが急激に増えたとか、そんなことはないのだけれど。
愛海と学校時間外に遊ぶことが急激に増えることはなかったが、二、三ヶ月に一回遊ぶことはあった。
そして、
私のアパートに遊びに来た愛海の行動によって、私と君は繋がった。
君を通してたくさんの気持ちを知った。
恋をすることの楽しさ、
好きな人が自分を見てくれる嬉しさ、
好きだからこそ、正直にぶつかることの怖さ、
まっすぐになりすぎて今しか見えなくなる恐ろしさ、
良いことも悪いことも君から学んだ。
もう同じ思いはしたくない。