君に捧げた7年間
それから毎日、〈宇宙の湖〉を覗きに行っていた。
いくつかコメントをし、やり取りをして行くうちに私たち以外にもコメントを残している人がいると知った。
そして、その人たちも同じ中学に通っているらしい。
名前は愛海に教えて貰ったが忘れた。
同じクラスではない人だったから。
私たちは、春休みが終わるその時まで自分たちが誰であるかは伝えなかった。
〈宇宙の湖〉、君の名を表しているよね
私は素敵だと思った、君との仲を深めるきっかけを作ってくれたセカイなんだ。
知らないことだらけだった君を、一方的に知っていくことができた。
なんだか不思議な気分だった。