君に捧げた7年間
それから〈宇宙の湖〉では、私たちが誰かを探ってきた。
佐々木湖宇だけでなく、他にコメントを残している同じ中学の人たちも。
私はバレても困らないが、誰だこいつとなると申し訳ないという気持ちだった。
そう愛海に言うと、
「一年間同じクラスだったんだからわかるでしょ!」
「話したことあるんでしょ?」
と、強く言われてしまった。
ごもっともです。
初めてのコメントから一ヶ月後、私たちが誰であるかを伝えることになった。
不穏な空気になるかと思ったが、むしろコメントが活発になった。
理由は、趣味が合うからだった。
〈宇宙の湖〉に目を通していく中で気づいたことが、佐々木湖宇はゲーム、アニメ、漫画等、所謂二次元を好む人だった。
そして、私も、愛海もそうだったのだ。
愛海は社交的で、私の趣味とは異なると勝手に思い込んでいたが故に衝撃を受けたが、そうらしい。