君に捧げた7年間
小学校5年生までの私は、自信に満ち溢れていた。
みんなより前に立って、率先して実行する。
でもそれは、一瞬で崩された
"人"が怖いんだ
上辺だけの仮面を被って、本心は別のところに置いている。
みんながそうだとは限らないことくらいはわかっていた。
でも疑わずには居られなかった。
魅力的な笑顔を見せてくれた、愛海という女の子が声を掛けてくれても冷たい返事しかできない。
そのまま会話を終わらせてしまった。
しかし彼女はそんなこと気にもせずに、子守唄になりつつある校長の話に耳を傾けていた。