君に捧げた7年間

式が終わりクラス表が昇降口前に張り出される。

自分の名前を探す人、友人と同じクラスであることを喜ぶ人、いろんな声が溢れている。





「眞緒は何組だったの?」

唐突に後ろから声が、私の名を呼ぶ声が聞こえた。

「あ、まだ見つけてない、です」

案の定、愛海だった。
彼女はセーラー服を見事に着こなし、髪を耳にかけながら再度クラス表を見上げた。

「眞緒、、、あ、あった、村瀬眞緒?」
 
私のフルネームの確認、私は小さく頷く。

「5組、あたしと同じだね。よろしく。」

「よろしく、お願いします。」

そうか、彼女と同じクラスか。
きっとこれからいろいろと声を掛けてくれるんだろう、なんて思うのは自惚れだろうか。
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