君に捧げた7年間
週末、愛海との初めてのお出かけ。
いつもはセーラー服で会うだけだったが、今日は違う。
なんだかんだで、私も楽しみにしていたらしく、昨夜服を選ぶことに時間をかけすぎて、睡眠時間を削ってしまった。
「おはー、セーラーじゃない眞緒は初めて見たわ」
「同じく」
お互いが私服であることに対して違和感を覚えつつ、挨拶を交わす。
「じゃあ、行こうか」
愛海が行きたいと言ったお店はバスに揺られて30分程のところにある。
二人がけの座席に座り、揺られている。
特に何かを話した訳ではないが、直ぐに目的のバス停に着いた。