お遊びなんかじゃいられない・番外編集
微妙な好奇心で指でその頬を押すと、「ブッ!」と空気が一気に抜けた。


「クッ……」


「ちょっと京極君!ボーーーッとしてた上にこんなイジワルするなんてヒドイよ!勉強見て貰ってるのは私の方だけど……」


「悪い悪い。プリント採点すっか」


思わず少し吹き出すと、更に怒り出してしまう茅景。


オレはお怒りモードの茅景をやり過ごす様に、彼女にやらせていた自作の数学のプリントを採点し始めた。


なんでオレ、あんな昔の事思い出してたんだろう?


ああ、そっか。


何十分か前にオレと茅景が図書室に行こうとしていたら――――…
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