お遊びなんかじゃいられない・番外編集
授業中の問題の答えや音読は楽に言えるのに、どうして言えねぇんだろうな。


このままだったらいつか茅景に愛想尽かされそうだけど、このオレがそう簡単に手放すハズが無い。


「茅景、今度のテスト頑張ったら、お前の行きたい所連れて行ってやるよ」


ポツリと呟く様に言うと、ガバッとオレを思いっきり凝視する茅景。


「ホ、ホホホホホント!?ホントなら動物園行ってみたいんだけど……」


「いいよ」


「!!私頑張る!凄い頑張る!だから約束忘れないでね京極君!!」


とても明るい笑顔ではしゃぐ茅景を見ていると、オレまで嬉しくなった。
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