お遊びなんかじゃいられない・番外編集
小1にして正に“頭脳明晰”という言葉がピッタリのオレを、小学校の先生方はチヤホヤしまくった。


逆に頭良過ぎて無愛想なオレを遠巻きにしていた先生もいたけど、褒められ様が距離を置かれ様がどうって事ない。


「ここなら誰もいないかな……」


小さい頃から読書が好きだったオレは、本が読めればそれで良かったワケ。


この日も休み時間に中庭にお気に入りの本を持ってゆき、隅の方に植えられていた木の幹に背中を預ける。


風に靡く芝生の音を聞きながら、本をパラパラと捲っていた時だった。


――――ガサガサ…ッ


「えっ?」
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