ボーイズロード ―first season―
次の日俺は早速、暇人の若と賢太くんを連れてそのカフェへ行ってみた。

学校からは歩いて15分くらい。

住宅街の中にあったカフェ『木もれ日』は、どう見ても元コンビニって感じの外観だった。


「いらっしゃいませ……あら、隼じゃない」

「おばさん久しぶり。なんだ、お客さん全然いないじゃん」


「昼時は近所の人達が来てくれて、忙しくなるけどね。この時間はわりと空いてるのよ」

「もったいないんじゃない?せっかく高校が近いのに」


「そうなのよ。だけどどうせ趣味でやってるようなものだし、一人でやってるから忙しくなったら回らなくなるしね。まあのんびりやるよ。

でもちょうどいいわ。あんた達で適当に宣伝でもしてよ。

はい、メニュー」

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